「こんな花の名前
聞いたこともないよ

覚えたって
何の役にも立ちやしないけどね・・・」

だけどさ
居るんだよね

この花に名前を
付けた人がね

もしかしたら僕も君も
こんな花なのかも知れないね・・・

ほとんどの人から
知られることもない僕たちに
名前を付けてくれた人が
居るようにね

だったら
それだけで僕たちにも
今ここに居る意味とかいうやつが
あるのかもなって
そう思えてきたんだ

だったらさ
ついでにさ
良いんじゃないかな
咲いてみせたって
人知れず咲こうとしてみせたって
良いんじゃないかなって

この小さな花のように

いつか散ると知りつつも
綺麗に咲いてみせたって
良いんじゃないかなって


遠くに居る君から送られてきた手紙
花の写真とひび割れた文章の破片に
僕は迷わず電話を鳴らし声を探した
君の声を聞きながら
僕は想ったんだ


口下手な僕じゃきっと
上手く伝えられないだろうけど
僕はいま君に会いたい
花でも持って
会いに行きたい

笑顔も涙も美しい花のように

有り余るその心は
いつだって美しい花のように

だから
何を気にすることもなく
あとはただ咲くだけなんだよって
そう伝えたくて

誰よりいま君に会いたい
花でも持って
会いに行きたいって
そう伝えたくて。


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