望夢の念【Dreamsickness（ドリームシック）】
君はひとりかい？
夜中１時に鳴る着信音の先には
ひとりぼっちの寂しい「もしもし？」
今にも消えそうな
いつもの元気も抱える夢も忘れてそうで
そんな声の冷たさが、
今にもこの電波さえ断ち切りそうで
僕らの距離は遠いかい？
どうでも良い会話のつながりは
時が経つほどに抜けてゆくのに
その震えるような
作った笑い声が鋭く刺さっていくようで
そんな心の冷たさが、
今にもこの関係さえ断ち切りそうで
…自分で選んだ道だから何も言えない？
大丈夫。時間がゆっくり解決してくれるから
…ありきたりね。
きっとそんなもんさ。
みんなと別れてここに居る
…誰と話せばいい？
ひとりぼっちでここに居る
…誰と笑えばいい？
たとえば
コンビニの店員に笑顔でお釣りをもらった
お隣さんと簡単な「おはよう」を交わした
知らない人に丁寧に道案内をしてみた
それでいいと思う。
それだけで充分に君は立派なその町の住民
そこに住んでる仲間のひとりということで。
大きな夢を抱えた
そこに住んでる仲間のひとりということで。
僕らの距離は遠いかい？
…遠いわよバーカ。
そうか。
…ウソよ。ほんとバカね。
うるせ。
…たまには会いに来なさいよ。
やかまわしいわ。
…ホントに。
そうだな。
僕らの道は果てしない
だってそうだろ？
…そうね。
そうさ。
…お互いそれだけの夢追っているのよね？
そうさ。
…ま、私の方がデカイけどね。
やかましいわ。
…ありがとう。
君はひとりかい？
…やかましいよ(笑)
