表に出たくて己の境地を探るべく
都会に降ろした身は至純の面持ち
だが、年月も経て気付けば今日も人混みに紛れ
世間に隠れる様は御中の暮らし

次々と風景に化す人の群れ
幾つもの香水が混じる雑踏の中
己の未来や恋歌の妄想は膨らむばかりで
何を求めて此処に来たのかも紛れてしまう

賑やかな無関係な集いの中
此処に在るのは無機質な暮らしで
何かが起こると期待しては、また寂しい四畳半
それでもまだ夢の途中
どれだけ遠回りするかは分からない
それでもまだ夢の途中

今の処、何も見えていないが
終わりも未だ見えてはいない


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