そんな小さな愛では
僕ら幸せにはなれないかな？
白いブラウスが陽光(ひかり)に透けて
君が消えそうに見えたその瞬間、
振り返るその笑顔だけが映る景色に
何故か急に怖くなって、思わず君の手を強く掴んだ
どこにも行かないでくれ。と
君はさすがに驚いた表情で
僕の目を真っ直ぐに見たその瞬間、
それが冗談じゃないことに気付いてくれると
笑ったまんま泣き出して、僕に抱きつきそっと溢した
いつでも掴まえていてね。と
浅い誤魔化しに今を生きるくらいなら
深い別れ覚悟で飛び込みたい？
そんな小さな愛では
君を幸せには出来ないから
だからこそ今が必要なんだ
やっぱり君と一緒に居たい
赤いケータイは鳴りもしないで
僕はそれでも安心していたいつもの夜、
充電が切れてただ黒く映る画面に
何故か急に不安になって、思わず君の声を求めていた
それはもうあなたのせいよ。と
浅い喜びに満足するくらいなら
深い悲しみに浸って居たい？
そんな小さな愛では
僕ら幸せにはなれないから
そこには過去も重要なんだ
いつでも今日を飛び越えるために
もう見落とさないよ。
君が不安や悲しみ抱えないで済むように
もう見逃さないよ。
仕草も言葉も眼差しも。発信してる全てのことに
ここからどこへでも乗せて行くよ。
…ずっと一緒さ。重たい荷物は僕が持つから。
もう目逸らさないよ。
君が当たり前を疑わないで済むように
もう迷いはないよ。
淀みも恐れも戸惑いも。重たく深く真っ直ぐに
ここからどこへでも連れて行くよ。
…さぁ、出かけよう。今日も暑くなりそうだよ。
浅い言葉や心だけの世界なら
深い闇まで奪って逃げたい
どんな小さな愛でも
君の笑顔は変わらないまま
どんな小さなアイデアも
二人だけを包み込みたいから
君となら未来が見えるんだ
心から、君と一緒に居たい
いつでも明日に夢を見ていたい
白いさざ波が陽光(ひかり)と混ざり
青空が僕らを見下ろす夏の日、
振り返る二人の過去だけが映る景色に
僕ら別れの手を振って、そのまま君の左手を握った
君に出会えてよかった。と
これからもヨロシクね。と
