白い氷が音を立てて透明に変わって往く温度
どんな貴方でも決して内面(こころ)まで否定はしないと呟く
私の居場所は其処じゃない 欲しいのは体温かい腕の中
貴方は私を愛しているのよ…だから舌禍(おしゃべり)を聴いて
其が修羅場なら紙にしてどんな文章裁断機(ｼｭﾚｯﾀﾞｰ)より
細かく切り刻んで華吹雪にして献げるわ
静かな場所で そっと抱いて 雑踏の中じゃ探しきれない
もう飾らないで 声も出して 隠してる取って置きのイイ顔を頂戴
濡れた侭じゃ嫌だ 最後まで貫いて
冷たい侭じゃ嫌だ 終わったら暖めて
冷たい手がふたつ繋がり愛情(ぬくもり)に変わって往く温度
私と貴方の距離は〇.二mm、苺の避妊具(ﾗﾃｯｸｽ)
二人の未来は此処じゃない 欲しいのは終焉(おわり)の無い結末
貴方の短冊門(とびら)をゆっくり開いて 私の舌渦(おしゃぶり)を眺(み)てて
髪が乱れたら掻き上げて。どんな表情より
見た事の無い様な色香(かお)で、虜にして献げるわ
怖がらないで 曝け出して 酢酸繊維素(ｾﾙﾛｲﾄﾞ)だけじゃ耐え切れない
もう疑わないで 私を信じて そしたら後は張付の刑でもいいわ
縛られてなきゃ嫌だ この自由を奪って
愛されてなきゃ嫌だ ねぇ…
此のグラスの氷が全部溶ける前に
今在る真実を隠さず教えて
其の高尚な秩序を全部開放して
今在る本能(すべて)を隠さず伝えて
其の指で私の本能(からだ)に、触れて、お願い。
「其の他じゃ何も感じないよ。だって貴方の手じゃないんだもん」
「其が幸せになれそうな事なら、何も惜しまないですれば好い。
仮え間違いだとしても構わない」と言ってくれた貴方(ことば)に救われたの
…願うは貴方の為に咲き誇る、枯れない華。
永遠の中で 束縛して 暗闇の中じゃ生きて往けない
静かな場所で そっと抱いて 雑踏の中じゃ探しきれない
もう飾らないで 声も出して 隠れてる取って置きのイイ顔を頂戴
濡れた侭じゃ嫌だ 最後まで貫いて
冷たい侭じゃ嫌だ 終わったら暖めて
縛られてなきゃ嫌だ この自由を奪って
愛されてなきゃ嫌だ この心身(こころ)まで奪って
欲しいのは終焉の無い結末
私なら何でも献げる…ねぇ、お願い。
…ずっと好きで居させて
02.10.29
