寂しくなる夜に川沿いを一人歩いて飲む缶ビールに
何をなぐさめられろと言うのだろうか
終わりない欲望に迷い自分の弱さを吐き出して
どんな朝焼けを見上げろと言うのだろうか

夢の中では空さえ飛べる世界で、妄想の海に溺れ、
まるで悪夢でも見たように起され始まる現実なんかじゃ誰も救えない

目を見開けば、その現実の世界では音も立てずに遭遇する

不意に襲いかって来られても否応なしに挑まなきゃいけない
あらゆるできごとが本人以外にとってはいつだって突然だ

そんな寝耳に水と思うこともあるけれど
それさえも熱湯でなくて良かったと
突き刺さる槍でなくて良かったと思うことで
いつだって理由をつけて回避する

生きていれば思った通りなんて生きれない
だから楽しいはずなのに、心が追い付かない
次の一言さえあれば素直になるのに
いつもその一歩手前で踏まれるブレーキ

いたたまれない孤独に襲われてたって
否応なしに挑まなきゃいけない
あらゆるできごとが本人に限って言えばいつだって運命だ

逃げている訳じゃない
自信がない訳じゃない
自分の感情を言葉で探すとあまりに貧弱に映る

弱音を吐き出すと全て零れそうで怖い
今まで必死に積み上げたものが
全て崩れ落ちそうで怖い
支えがないんじゃない、
見えていないだけで
多くのものに支えられ甘えているんだろう

自分と向き合うのは自分でしかない
自分のために強くあれ、
優しくあるために強くあれ
いつ何が襲ってきてもいいように
いつ誰が消えてしまってもいいように

それでも誰かを愛したい
それでも誰かを守りたい

鏡がなくても見える笑顔を追い求めて
あなたの頬に手を添えてそれを確認したいのだと私は思う

*REVOLVER dino network 投稿 | 編集