ふたりは友達長く続く共にする育ち
僕は君のほとんどを知っている

君は仕事が終わると毎晩メールをしてきては
その喜怒哀楽を投げてくる
仕事のミスや好きな異性の相談話デートと呼ぶには、ほど遠い約束

君の家でよく料理を作っては違和感もなくふたりで食べたり
僕の横でも平気で服を着替え始める
その横で僕は平気で他の女と電話をしている


ふたりは友達、今の状態を崩したくはないと…
僕は無意識にその距離を測っている
いつの間にこんな関係になってしまっていたのだろう
何故ゆえにこんな関係になってしまっているのだろう

分かっているのに認めたくない自分が今はちょっと嫌いで
ふたりは友達長く続く共にする轍
君も僕のほとんどを知っている

いつもQフロントの前で待ち合わせては人混みを掻き分け探している
騒がしい店内に並ぶコーヒーふたつ、かたっぽにはたくさんのシナモン
話す内容はメールと同じで、僕はよく頷きながら緑色のストロー眺めてた

男にふられ泣いて抱きついてきたあの夜も
その対応に内心、相当困っては何も言わずに何も言えずに
ただその小さな肩を受け止めるだけで


ふたりは友達、今の状態を崩したくはないと…
僕は意識してその距離を遠のけていた
いつの間にこんな関係になってしまっていたのだろう
何故ゆえにこんな関係になってしまっているのだろう

分かっているのに認めたくない自分が今はちょっと嫌いで
他から見たらカップルに見えるかな?に始まる会話
どうだろ?で続かず終わる
本能に憤りを覚えるだけで君を抱きたいわけじゃない
自分の気持ちを露出したくないと
僕はこの状態で満足しようと自分に促す


ふたりは友達、今の状態を崩したくはないと…
僕は無意識にその距離を測っている
いつ間にこんな関係になってしまっていたのだろう
何故ゆえにこんな関係になってしまっているのだろう

分かっているのに認めたくない自分が今はちょっと嫌いで
いつでも無意味に戦おうとする自分の理性がちょっと嫌いで
悲観的な自分に酔いしれる快感のエゴが今はとても嫌いで

それでも僕はまた君の家でご飯作り、
無防備に箸も2人分並んでいるから厄介な日々で…

01.11.28

*REVOLVER dino network 投稿 | 編集